鍼灸と理学療法は勉強する過程から違います。
なかでも東洋医学を学ぶか学ばないかは大きな違いです。
欲張りな僕は両方活かしたいなと思い始め、最近は経絡(ツボを結んだ道筋)を含む東洋医学に改めて興味を持ち始めました。
鍼灸を勉強することで得られるもの
見る、触る、聞く、という感覚がよりアップする。
脈をみる、舌をみる、お腹をみる、こういったことは理学療法の世界では行われません。
ツボを押すにしても、
凹んでいる、張りがある、ツヤツヤしている、などの状態を把握します。
とても感覚的な部分で、人伝えに勉強することが多く難しいですが、繊細さという意味では鍼灸が優れていると感じています。
「ドイツ人にも真似できないこと。」と考えると、
「みる」といった側面から鍼灸にとても興味が湧いています。
しかし、感覚的な部分や考え方・組み立て方の違いから、習得するには時間がかかるのと、他人と同じ感覚を共有できるかという部分は難しい側面があります。
理学療法を勉強することで得られるもの
他の理学療法士や医者と共通理解ができること。
例えば、
足首の靭帯を怪我したときに、いまは3週目だからまだ運動は早いよね。(基本的に4~6週間は運動できるまで必要とされています。)
といった共通の理解のもと、何ができるか、何を避けるかなどを計画して指導することができます。
膝は120°まで曲がるといった表現も共通理解できますが、脈が弱い、浮いているといっても理学療法士や医者の方々はわかりません。
医療は日々前進し、最新のエビデンスに基づいた医療を提供できるのは理学療法が優れていると感じています。
どう活かすかは治療する側の体験や好み
自分のやりたいように治療(表現)しているのだと感じます。
鍼灸師の中でも東洋医学を通じて良い経験をしたことがあるひとは、経絡治療に興味を持つでしょうし、東洋医学はサッパリだという人は他の治療に方法に興味を持つでしょう。
全体をみる、触るなどの感覚は東洋医学の方が優れていると感じ、最近は東洋医学に興味を持ち始めました。
考え方は理学療法のエビデンスに基づいたものプラス、感覚的なものをアップできたらと考えています。
まとめ
ドイツ人にはできないこと。を考えると東洋医学は大きなメリットではありますが、共通理解という面では劣ります。
あの人何やってるかわからない。という風になるので、基本的なもの+αで強みを出したいと考えています。