できる?できない?できるのハードルを下げる

ドイツで仕事をしていると、できることをアピールしないといけない場面に出くわします。

たとえば、履歴書を書く、何を勉強してきたの?という質問に答える場合などです。

日本で仕事をしていたときは「勉強したけどできるって言っていいのかな。」と思いとどまることが多かったですが、あれこれ考えずに「できる。」と言うのも大事だとドイツで生活していて思います。

今回は、できるのハードルについて記事にします。

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ハードルは自分で上げている

勉強したこと、経験したことは「できる。」に分類する。

僕がよく出くわす場面は、

「日本でどんなこと勉強してきたの?」

とよく質問されます。

「日本では鍼灸とスポーツ医学を勉強して、卒業後は病院でリハビリの指導をして、鍼灸師として働いたよ。」というように答えます。

そういった経験から、僕は鍼灸とリハビリ指導はできる。になります。

その他にもWord、Excel、PowerPointなど使ったことがあるならできる。に分類します。(職種によって求められるレベルが違いますが)

日本の場合は資格を持っていても、自分の考えているレベルに達していない場合は、できると言わないこともあるでしょう。

勉強したこと、経験したこと、資格を持っている場合は尚更、できるに分類しましょう。

多くの場合、自分でハードルを上げていることが多いです。

できない。と言うとき

勉強していない、経験していないことは「できない。」に分類する。

オステオパシー、カイロプラクテティックはできない。

ハッキリと伝える同僚の言動から学ぶことはたくさんあります。

ドイツ人の中で働いていて感じることは、「できる。」を明確にする分「できない。」も明確になっていること。

自分に置き換えてみると、その境界線もあやふやだと感じます。

望むポジション・職域で自分にできないことを明確にすれば、自ずとできることが明確になるでしょう。

僕にとっては、外部の人と仕事上のコミュニケーションを取ることができないに分類されています。

なぜハッキリ明確にできる?

研修、セミナーが日本とは違うというのもあるでしょう。

なぜそんなに「できる。できない。」をハッキリ言えるのだろうと思っていましたが、学び方に違いがあることに気づきました。

たとえばテーピングでの処置を学ぶ場合、

日本では学校で勉強する場合を除き、研修として受講するなら下半身・上半身もしくは足首・膝肩・肘など場所ごとに分かれていることがほとんどです。

しかし、ドイツの場合はスポーツテーピングという研修として数日に渡って行われています。

断片的に勉強する研修ではなくて、総合的に勉強する研修が多いです。

そして、研修終了後には受講証を貰うことができます。

徒手療法やリンパドレナージュ、オステオパシー、他にもたくさんありますが長期的に全体を網羅し、試験がある場合もあります。(保険適用可かどうかというのも関係していると思います)

研修を開催する側も団体として開催している場合が多い印象があり、そういった背景から「できる。」と主張しやすい構造になっていると感じます。

まとめ

とは言っても、ハッキリとできる、できない。と主張するのは未だに慣れません。

なので、「こういうことを経験した、勉強した。」と伝えるようにすれば、ハードルが少し下がるように感じています。