今回はドイツのスポーツ現場で働くメディカルスタッフの所有している資格について紹介します。
日本だと、理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、按摩マッサージ師など国家資格を所有してスポーツ現場で働く人がいたり、アスレティックトレーナーの資格を持っているなど様々な人がトレーナーとして働いています。
メディカル部門に関しては最低限、医療分野の国家資格を所有している人が多いのが現状だと思います。
ではドイツではどうでしょうか?
多くの人が理学療法士を所有している
スポーツ現場で働く9割以上の人が理学療法士を所有しています。
さらに、理学療法士の資格に加えてスポーツ理学療法や徒手療法の資格を所有している人も多いです。
ドイツの資格制度は日本とは違い、初めに理学療法士を取得します。
その後、興味がある分野の継続研修を受けます。継続研修の最後には終了証明書を取得し、資格を増やしていくといった流れです。
自分が働きたい分野で必要な研修を受講します。
スポーツ現場ではスポーツ理学療法や徒手療法、キネシオテーピングといった資格を所有している人が多い印象です。
求人にもスポーツ理学療法を取得しているなどと、制限が設けられている場合もあります。
その他、オステオパシーやカイロプラクティクなど
理学療法士ほど多くないですが、オステオパシーやカイロプラクティックの資格を所有している人もいます。
メディカル部門の3人のうち1人などですが、違う資格を持つ人もいます。
第一の選択肢は理学療法士なので、資金に余裕があるチームが雇っていると考えられます。
例外もあります
それは僕のようにドイツで有効な資格を持っていない人もいます。
現在、ブンデスリーガで働く日本人のメディカルスタッフは知っている範囲で3名。
アイントラハト・フランクフルトの男子チームで働く黒川孝一さん。
SCフライブルクの女子チームで働く重村さん。
それと僕です。
3人に共通しているのは鍼灸師であることです。
ドイツにも鍼の文化はありますが、ドイツのものとは少し違う特殊な技術を持っていることも理由として上げられるでしょう。
ドイツで有効な資格を持たないことはリスクもあります。
まとめ
ドイツのスポーツ現場で働くメディカルスタッフの所有資格は理学療法士が大多数を占めています。
ドイツで有効な資格を持っていなくとも、タイミングさえ合えばスポーツ現場で働くことも可能だと思います。
しかし、雇用枠は狭き門になります。