das Becken ist scheif.
das Bein ist kurzer als …
(正確な文法かどうかは置いといてください。)
治療中によくこういった言葉が聞こえてきます。
選手から「骨盤がまっすぐでない感じがする。」と言われる場合や、ドイツ人理学療法士が「骨盤が傾いている。」と話している場合など。
どちらかというと、ドイツ人理学療法士が「骨盤が…足の長さが…」と話す場合が多いと感じています。
違うから悪いというわけではないですが、指標にしやすいということだと思います。
説明しやすく、相手からも理解されやすい
治療する側も説明が簡単になるし、相手側も自分の状態を理解しやすいので、こいった説明をしているのだと僕は思っています。
「骨盤が傾いているから、ここがこうなって、こうなって、その影響で…」
隣で聞いてると、上手に説明するなあ。と思ってしまいます。
毎日継続すれば変わるのかもしれませんが、またもとに戻ります。
心臓が左にあり、肝臓が右にあるように人の身体は左右対称でないので、あるべき状態に戻ってしまいます。
整骨院勤務時代に、
「骨盤が歪んでいるから矯正しましょう!」と話したときに
「ずっとやれば、真っ直ぐになるの?」
と答えにくい質問をされたときがあります。
「左右対称でないので戻りますけど、余裕がある中で動くのと、余裕がない状態で動くのとでは身体にかかる負担は違いますよ。」
と精一杯答えましたが、その方が2回目以降来ることはありませんでした。
こういった経験をしたからこそ、僕は「ここの動きが悪くなっている。」程度の説明で留め、傾きや、足の長さで説明しているのを横で聞いています。
姿勢・位置によって動きが変わる
チェックする姿勢や位置によって動きが変わることもあまります。
僕が治療するときは股関節の動きは毎回チェックします。
仰向けの状態でチェックしたい方の脚を持ち、大きく股間節を内から外へ、外から内へ回して、チェックを元にこの場所が動きにくいとイメージしながら治療しています。
治療後に改善したかどうか再チェックしてスムーズに動いていたら心の中で万歳しています。
しかしその後、足首を内側に捻る、もしくは外側に捻った状態でもう一度股関節の動きをチェックしてみると、「全然改善してない!」ということが多々あります。
もしくはチェックする方とは逆の反対側の足を曲げて行ってみると、「まだ残ってる…」なんてこともザラにあります。
こういったことから、姿勢や位置が少し変わるだけで動きもすぐ変わると日々実感しています。
立っている状態から足を上げたり、前に屈んだりする場合も同じく、足の位置や幅によって動きが変わります。
実感してもらえるように
説明ももちろん大事ですが、変化したことを実感してもらえるというのも大事。
痛みという指標は特にわかりやすく、足が軽くなった、動きやすくなった、というのも良いでしょう。
「こうして、こうしたら良くなったから○○が原因かと思う。」
と伝えることができれば更に良いです。
「骨盤がズレてる感じがするから調整して。」
と具体的にオーダーされたときは緊張しました。
そのときは、予測したいくつかの場所を治療しましたが、「ちょっとましになったけど、まだ残ってる。」と言われ四苦八苦。
「もう今日は仕方ないや。」なんて言われないように、ポイントを探し、
最終的にお尻の付け根にアプローチしたら「もとに戻った。」と言われ安心しました。
オーダーされるとより難しいです。
まとめ
ドイツ人が治療していると、骨盤が傾いている、片方の足が短い、などよく聞こえてきます。
良い悪いではなく、相手に説明して理解を得てるのはすごいなと感じます。
僕はあまりそういった言葉は使わないので、説明するのは難しいと日々思いながら治療しています。